メニュー

NEWS・お知らせ

協会コラムVol.6 気候不順な季節の体温調節

協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.6 気候不順な季節の体温調節

 体温って風邪引いた時とかは気にしますけど、普段はそれほど深刻にとらえてないですね。

もっとも、熱中症の急増で、改めて体温に注意を払わなくてはならない状況が起こっています。

でも、体温は健康を保つために、大変重要な意味をもっています。

どなたもご存じのように、私たち人間は、36.5度前後の範囲で、正常な健康状態となります。この範囲じゃないと、私たちの体の色々な働きが、正常に機能しなくなります。

アスリートのコンディショニングでも、毎朝決まった時刻に体温を測るのは、とても有効です。その日の体調によって、朝の体温が変わります。

私たちの体は、大切な体温を自動調節するメカニズムを持っています。24時間、自動的に、体温はコントロールされています。
体温の変化をキャッチして、体温が高くなり過ぎたり低くなり過ぎたりしている時、このコントロール機能が働いて、体温を下げたり上げたりするための体の働きが起こります。
体温が高くなったら、これをセンサーがキャッチして、コントロール機能によって発汗つまり汗を出すという具合に。

熱中症の問題がどんどん大きくなっていて、「水分の摂取の重要性」が盛んに言われています。確かに、水分摂取不足傾向の人が多いと思われます。
それはそれとして、熱中症急増の背景には、体温調節の働きが衰えているのではと考えられるのです。

先ほどから体温のコントロール機能と言っていますが、その中枢は脳の視床下部です。

視床下部が疲労していると、体温調節のはたらきに影響が出ます。
気温が高い環境に長時間いると、体温調節のために、視床下部が疲労します。
熱中症が起こりやい状況になるのですね。

視床下部の疲労ケアが、体温の調節には大変重要ですね。

筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)

一覧へ戻る