協会コラム ~だから、Medicell~
Vol.10 トップアスリートの筋肉はフワフワ~。
みなさんはトップアスリートに体に触ったことはありますか?
トップアスリートってどれくらいのレベル?
パリオリンピックに出場したようなレベルの選手。中でも、メダルを争ったようなレベル。
その様なレベルのアスリートの筋肉は、ヤワヤワ・フワフワ、まるで赤ちゃんみたいです。
しかも、体中の筋肉が、ヤワヤワ・フワフワです。背中も腰も。
触れると、とっても気持ち良い。
つまり、軟らかい筋肉じゃないと、トップアスリートになるのは不可能です。
トップアスリートの筋肉の軟らかさは、映像を通して観ていても、よくわかります。
筋肉が、フワフワ、タプタプ、タラ~ン。
筋肉隆々とした体でも、フワフワ、タプタプ、タラ~ン。
軟らかい体だと、プレーする時に、たくさんの凄いこと、素晴らしいこと、が起きるのです。
体が固まっている選手では不可能な、ハイレベルなことが色々と。
どうしてトップアスリートがそれほど軟らかい体をしているかというのは、もちろん彼ら・彼女らが遺伝的に良いものを受け継いでいるということもあります。
それに、トップアスリートは全力で激しく動いているときも、不必要な筋肉の緊張が少ないのです。ほとんどの選手は、必要以上に筋肉を緊張させて動きます。
それは、普段歩いたりしているときも同じくです。
もちろん、トップアスリートたちも、コンディションが悪い時には、筋肉も硬くなっています。そんな時には、試合でも本来のパフォーマンスが発揮できません。
ちなみに、トップアスリートはメンタル的にもハイレベルですが、それも体の軟らかさとバッチリ関連しています。体と心は深く深く関連しています。
まだまだ多くのアスリートと指導者たちの間で、ヤワヤワの筋肉の重要性が、しっかりと捉えられていないと思いますね。
この重要性が広く理解されると、もっともっと多くのアスリートの可能性が、広がるのは間違いないですね。
決して才能に恵まれているとは言えないアスリート、既に終わっていると思われていたアスリートとかでも軟らかい体を取りもどす工夫と努力をすることで、トップのレベルに上ったり、復活したりした例があるのも事実です。
もちろん筋肉を軟らかくするには、筋肉を重層的に包む膜へのアプローチも重要ですね。
筆者:竹内 研(一般社団法人日本メディセル療法協会理事・学術委員長)